1889020☆スポニチ無料 2025/07/10 06:39 (iOS18.5)
新潟 残り15試合で降格圏の19位から巻き返しへ フロントは補強を含めたサポートを約束
4勝7分け12敗で降格圏の19位に低迷するJ1新潟は9日、FW太田修介(29)のJ1湘南への完全移籍を発表した。シーズン途中での完全移籍が今季4人目となり、クラブ幹部が、新潟・聖籠町のクラブハウスで報道陣に対応。攻守両面で複数人の獲得を目指し、J1残留に向けてクラブを挙げて積極的に補強に動いていく考えを明らかにした。
同日午前の練習に太田の姿はなく、練習前にチームにあいさつを済ませたという。FW小見洋太(現柏)、DF稲村隼翔(現セルティック)、MF宮本英治(現岡山)に次いで今夏4人目の移籍。寺川能人強化本部長は「現在の順位も含め、いろいろな方が不安に思っていると感じている。強化部長になって(シーズン途中で)これだけ抜けるのは初めて。監督も途中で代わり、今までになかった経験をしている」と率直に語った。
移籍した選手たちはクラブとして慰留に努めたが「最終的には選手の判断」(寺川部長)で退団した。一部の主力がチームを離れ、目標のJ1残留に向けて寺川部長はこれまで出番が少なかった現有戦力の奮起を期待しつつ「パワーアップしないといけない。補強も含めて現状、動いている」と説明。攻撃ではゴールに向かえる選手、守備では相手にもう一歩寄せて失点を防げる選手を念頭に置いて「それができない選手たちは呼ばないし、獲得しない」と話した。
クラブフロント側もチームを一丸でサポートする。栗原康祐常務は「難局を打開していくことに関して“予算があるから”という制限は考えていない。リクエストがあって、それに対しては応えていくのが当然」とコメント。加えて「補強だけではなく、今、頑張っている選手、スタッフ、周りの環境を含めてサポートしたい」と語った。
シーズン途中の指揮官交代で打開を図ったが、入江監督は就任後、3戦全敗。残りは15試合。DF堀米主将らケガ人も多く、台所事情が苦しいだけに、チームを活性化させる補強は必須だ。