2693☆ああ 2021/12/08 09:29 (iPhone ios15.1)
12月7日web Sportivaから一部引用
現実は厳しいなと思いました
「沼津の人は、何でも反対するんです。静岡東部の代表っていう意識が昔からあって、とにかく保守的なんです。それで新幹線の駅とか、隣の三島に全部取られていった。デパートだけでなく大型スーパーまで潰れてしまい、沼津はもう何もないですよ」
JR沼津駅で乗り込んだタクシーの運転手は、そう言って肩をすくめた。やや大げさな自嘲は、地元を憂えているようでもあった。
「J3のアスルクラロ沼津が、これから地元を盛り上げたりしないですか?」
そう水を向けた。車は試合会場の愛鷹へ向かっていた。
「チーム名がよく覚えられないんですよ、何度聞いても」
運転手は申し訳なさそうに言った。「アスルクラロはスペイン語で明るいブルーで......」と説明したが、運転手は「日本代表の選手とかいませんもんね」と興味が薄く、アスルクラロと口にすることはなかった。J1に昇格しない限り、その人にとってはこれからも覚えることはないのかもしれない。
前日、清水で会ったタクシードライバーは、今シーズンの清水エスパルスと来季の展望をとうとうと語っていた。たったひとりの比較などあてにはならない。ただ、J3でも下位のチームとJリーグ発足時から加盟する"オリジナル10"のチームの距離とも言えた。
「まあ、自分は三島出身なんですけども......」
降りる間際、運転手は言った。