4063☆カタルーにゃん 2024/04/17 13:21 (iOS17.4.1)
アラウホが退場したシーン、一見ただ軽率だったようにも見えるけど、現代フットボールの潮流に流された弊害とも言える。
スピードに自信があった、アラウホの単なる慢心などではなく判断ミス。ただしそれは、あそこでファールをしてしまった事を示している訳ではない。
例えばあれが、危機察知能力の冴えた全盛期のピケがあの位置にいた場合、単純に自分自身のスピード不足をカバーする意味合いだけでなく、確実にチームがボールを保持して繋げる、前を向けて運べる瞬間までは、あらゆる可能性を加味して、どの選択肢でも取れるように、マークする相手FWとの近い距離感を保ちつつ、やや低い位置で構えていたと思う。ピケのインテリジェンスと経験値なら、バルサのスタイルの中で起こり得るあの手のピンチを、事前に予測できたはずだし、そういうシーンは何度も見てきた。サイドに付けた段階で、オフサイドラインを気にするのではなく、チームがボールを保持して、確実に前を向いた段階で漸く押し上げたラインに合わせた位置を取っていた。
@サイドにつけたボールが弾き返され、そのまま裏抜けのチャンスになった場合(今回のケース)
距離感を保ってマークしている状態なので、スピードに乗らさず、そのまま寄せて潰し切る。もしくはディレイかサイドに追い込むプレッシャーになる可能性もあるが、最悪ファールになっても、相手より低い位置ならドグソにはならない。
Aサイドにボールはつけられたが、ボールホルダーが前を向けない場合
前線の配置を見て、次のプレイを予測した上でのアプローチ。一気に相手FWより前に出る動き出しでボールを受けて、ワンタッチツータッチでシンプルに展開。もしくは深さを取り迂回経路を構築か、アプローチは他の選手に任せて、自分はいつボールつけられても、潰し切れるようにそのままFWをマーク。
Bボールをつけて前を向くことに成功、そのまま前線に運べた場合
前述の通り、高い位置でラインを揃える。
従来のバルサのDFらしく頭を使えば、無難に回避出来たはずのシーンだった。今回の事態で学んで欲しいね。バルサのやり方は時代遅れだと揶揄されがちだけど、強度やアスリート能力重視の発想にも、こういう無防備を曝け出してしまうことがある。
かなり長文になってしまったので、ここまでにする。