男性
柴崎、武藤に続く日本代表の新戦力!? 湘南・遠藤航に注目
webスポルティーバ 2月20日 18時30分配信
2月特集 2015年躍動するホープたち(5)
J1昇格即優勝を狙う湘南の若きエース、遠藤航 photo by AFLO SPORT
3月7日、いよいよ今季のJ1が開幕する。
毎年のようにシーズン前の順位予想は難解を極め、そして実際、シーズン終了後には意外な結果が待ち受ける。
要するに最近のJ1では、毎年のように思わぬ躍進を果たす“ダークホース”が出現するわけだが、今季その候補として注目したいのが、湘南ベルマーレだ。
率直に言って、湘南は選手個々の顔ぶれに目を向ければ、それほど充実しているとは言い難い。総じて若い選手が多く、ネームバリューの高い選手は少ない。成長途上にある選手たちは、まだまだ粗削りだ。
それでも昨季は勝ち点101という驚異的な数字を残し、ぶっちぎりでJ2を制覇。3桁に達した勝ち点は2013年シーズンのJ2王者、ガンバ大阪が記録した87を大きく上回る。彼らがいかに質の高いサッカーを展開していたかを物語る数字だ。
そんな「ヤング・ベルマーレ」を象徴する存在が、22歳のDF遠藤航である。
遠藤が本職とするポジションはセンターバック。3−4−3のシステムを採用する湘南では、3バックの右に入る。178cmとDFとしては小柄だが、ヘディングは強く、高さ負けはしない。確実に相手の攻撃をはね返す強さを持っている。
それでいて、足もとの技術も高く、攻撃の組み立てに参加できる攻撃センスのよさも遠藤の魅力。最終ラインに入り、相手の攻撃を止めるばかりでなく、右サイドから果敢な攻め上がりを見せる。昨季は、DFながら7ゴール2アシストを記録した。
豊富な運動量を生かし、全員がコンパクトな陣形を保って高い位置で攻守を繰り返す。そんな湘南のハツラツとしたサッカーにおいて、遠藤が果たすべき役割は大きい。言い換えれば、湘南がこれだけアグレッシブなスタイルを貫けるのも、遠藤のような選手がいればこそ、なのだ。
1993年2月生まれの遠藤は、柴崎岳(鹿島アントラーズ)や武藤嘉紀(FC東京)らと同学年である。しかし、彼がJリーグデビューを果たしたのは、まだ湘南ユース所属だった17歳のとき。そのシーズン(2010年)にJ1で6試合に出場すると、以降はケガなどで戦線離脱していた時期を除けば、レギュラーとしてほとんどの試合に出続けている。年齢から想像する以上に経験豊富な選手なのである。
しかも、2012年シーズンでは、19歳にしてチームのキャプテンを任されるなど、リーダーシップも併せ持つ。だからだろうか、遠藤のプレイからは若さゆえのガムシャラさよりも、落ち着きをともなった賢さが感じられる。
また今季、遠藤が視野に入れる戦いの舞台はJ1だけではない。
来年のリオデジャネイロ五輪(以下、リオ五輪)出場を目指すU−22代表の主力でもある遠藤には、五輪予選を兼ねたアジアU−23選手権も待っている。これまで世界大会とは縁がなかった遠藤にとっては、これもまた重要な戦いの舞台となる。
早くから年代別日本代表に選ばれ、過去に2度(2010、2012年)アジアU−19選手権に出場しながら、いずれも準々決勝で敗れ、U−20W杯出場の道を断たれてきた遠藤。それだけに、年代別世界大会に出場する最後のチャンスとなる、リオ五輪にかける思いは人一倍強い。