741422☆ああ■ 2024/01/29 14:40 (Chrome)
J1札幌 期待の新人レフティー田中克幸が練習試合で存在感「左足は負けたくない」…鉛筆、箸は右で持つ「泣きながら直された」
生粋のレフティーが、J1北海道コンサドーレ札幌の定位置争いに加わっていく。札幌は28日、J1町田との練習試合に0―2で敗れ、実戦3試合目で初黒星を喫した。今季、明大から加入したMF田中克幸(21)はボランチで先発し、Jクラブとの初対戦も堂々と渡り合った。物心ついた時から左利きで、幼少期からキックとドリブルに磨きをかけてきた。卓越した技術を生かし、目標の開幕スタメンへ、アピールを続ける。
0―2の2本目、田中克が利き足の左で放ったミドルは、鋭い弾道もゴール左へ外れた。“初得点”はならずも、63分間のJクラブとの初対戦を終え「ボールを受ける回数で違いを出したかったので、少しずつ、より前に位置を取るようにしたことでチャンスが巡って来た。あれは決めなきゃいけないシーンだった」と口にはしたが「徐々に徐々に、キャンプを通じて仕留められるようになれば」と下を向くことはなかった。
キャンプ2日目の17日から主力組に入った。24日の川崎戦は試験のために欠場。26日夜に沖縄に戻り、練習を1日再開しての出場と調整は難しかったが「言い訳にはしたくない」と長短のパスを織り交ぜ、ドリブルでボールを運び、好機をうかがった。この日はキッカーにも指名されたように、左への信頼度は日々増している。
「保育園の先生とかに泣きながら直された」と鉛筆や箸は右で持つが、卓球のラケットなども左で持つ根っからのレフティー。「磨きをかけてきた」左に加え、小学校入学前に入ったクラブでは「1人だけボールを見ないでのドリブルをずっとやってきた。ボールタッチはその頃に養われた」と志高く取り組んできた。
高校も個人技術にたけた新潟・帝京長岡を選び「いい選手の中でやり、持っていた物に自信がついたことが今に至る」。鍛え上げてきた左を武器に臨むプロへの道。「左足は負けたくない」と声を大にした。
目指す開幕スタメンのモデルとするのは、OBの元日本代表MF小野伸二氏。「タイプは違うが、小野さんのように魅せられる選手になれるように」。左足で好機を演出し続け、田中克が札幌に不可欠な存在へとなりにいく。