赤字でもクラブ運営するのだよ
https://news.yahoo.co.jp/articles/7494f8366886c74e2a68252235f83aa2f4017d32
初戦から決勝まで、サーブを武器にバレーボールを楽しみながら勝ち上がる。決勝戦は北海道内で生中継され、ヴォレアス北海道の名を広く知らしめる機会になったが、実は意外な誤算もあった。明かすのは、エドヘッドコーチと共に長いビジョンでクラブを創設、運営する池田憲士郎・代表取締役社長だ。
「リーグの対戦やこれまでの対戦を踏まえて、正直に言えばサントリーに勝つのは我々も難しいと考えていたし、選手も完全に挑戦者の気持ちでぶつかった。ファンの方も、ヴォレアスが準決勝に行くことを見据えて最初からチケットを取ったという人はおそらくほとんどいないですよね。実はチームも準決勝、決勝の週はオフにする予定だったので、リフレッシュのために旅行の計画を立てていたけれど急遽キャンセルした選手もいたほどでした」
他のSVリーグのクラブとは異なり、大きな企業を母体とするわけではないプロクラブでもある。準優勝賞金もクラブにとっては大きな財源となるのでは、と思いきや「それでもむしろ赤字です」と池田社長は苦笑いを浮かべる。
「選手、スタッフ分の宿や飛行機を確保するだけでもひと苦労でしたし、たとえ優勝したとしても経費がようやくカバーできるけれど、選手にも分配することを考えればクラブにはほとんど残らない。SVリーグになって売り上げは3倍になり、クラブ単体としては黒字になりましたが、債務超過や金銭面の問題で昨シーズンはSXリーグの審査にもかかり、今も潤沢かと言えば決してそうではありません。でも、目先のことにとらわれてお金を稼ごう、クラブを運営しようというのは長期的な視野ではないし、我々が目指すものとも違う。だからこれからも、クラブとしてやり続けること、掲げることは変わらない。ワインのように熟成させていきたいですね」
これからも、長い時間をかけて。誇るべきクラブをつくりあげていく。