今季J1リーグの8節を終えて17位に沈む名古屋グランパス。J1百年構想リーグで6位に食い込んだだけに、リーグ4連敗中と苦戦を強いられている現状は受け入れ難いものかもしれない。実際、FC東京に0−1で敗れた後の囲み取材で、稲垣祥は次のようにコメントしていた。
「(名古屋の力は)こんなもんじゃないと、みんなそう思っていますけど。ただ、現状はこの順位ですしね。自分たちが何を変えて、何を続けていくべきなのか、その整理をしっかりしたい」
こういう時だからこそ、崩れない"平常心"が重要と稲垣は説く。
「一人ひとりがやりたいことをやって、言いたいことを言って、バラバラになるよりも、チームとして幹は何か、変えてはいけない部分は何か、そこからまずスタートしたい」
では、具体的に変えるべき、続けていくべき部分は何か。稲垣は危惧している点も含め持論を展開した。
「大枠で言えば、やはりミシャ(ペトロヴィッチ監督)のサッカーなので、点を取りに行くところ。その姿勢は絶対に崩しちゃいけない。『引いて守って』っていう考えになると、全てが狂っていく。だから、点を取りに行く姿勢は変えちゃいけない」
最悪の選択をせず、監督を信じて信念を貫くスタンスが大事。幸い、日本代表活動の関係で、J1リーグは10月9日から再開。このインターバル期間がチームを立て直すうえで重要な時間となる。
「正直、今の自分たちにとっては大きい。助かる部分はあるので、もう1回、見つめ直しながらやっていきたいです。1試合勝つことで、ほんとにコロッと流れは変わることもあります。まずは1勝を掴みたいです」
厳しい現状にも、稲垣が焦燥感に支配されている様子はない。
「Jリーグに力の差はあまりありません。まずは自分たちを見つめて、やりたいです」
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)