オフの補強で目立ったのは、鹿島アントラーズだ。
鹿島が最後に国内タイトルを獲得したのが実に2016年シーズンまで遡り、Jリーグと天皇杯の2冠を達成した。この時に守備陣を支えたセンターバックの昌子源(ガンバ)と植田直通(ニーム)の両選手を獲得した。単なる古巣への復帰というだけではなく、昨季はCBの層の脆弱さが課題で、補強ポイントと合致している点が期待感をより一層膨らませてくれる。
攻撃陣にもFWに川崎フロンターレから知念慶を完全移籍で獲得し、右サイドアタッカーにはサンフレッチェ広島から藤井智也を加えた。知念は川崎ではレアンドロ・ダミアンや小林悠の影に隠れることが多かったが、昨季はキャリアハイとなる7ゴールを決めている。前線からの献身的なプレスもできる選手なので、チームにフィットすれば得点はさらに倍増やせるのではと見ている。
藤井は立命館大から広島大に進み、3年目の昨季は、夏場以降は体調不良や守備力の課題などで出番を減らしたものの、27試合に出場。スピードを生かしたプレーで右サイドで存在感を発揮した。
補強面は鹿島の今季にかける本気度が表れている気がする。昨季はシーズン開幕前にレネ・ヴァイラー監督を招聘したものの、夏場には監督交代に踏みきった。ヴァイラー監督の入国前のリーグ戦4試合、カップ戦1試合に代行として指揮を執った岩政大樹監督が引き継いで最終的には4位になったが、内容的としてはいまひとつ。
それだけに、今季は岩政監督も目の色を変えて臨むはずだ。クラブはしっかりと補強をしただけに、監督の勝負に対しての腕の見せどころでもあるし、楽しみにしている。