今から10年以上前、オカンが旅行に行って、親父と二人で留守番した時のこと。
俺は晩飯に外食か出前を期待してたが、親父は「晩飯は袋麺があるからそれ食おうや。」
と言ってきた。俺は正直ガッカリした。なんやインスタントラーメンかよ、と。
30分後、親父に呼ばれてリビングに行くと、テーブルにはうまそうなラーメンが湯気を立ててた。
本体こそインスタントラーメンだけど、ベーコン・ネギ・キャベツ・人参・もやしやらが
ドンブリ一杯にこれでもか!と入ってる、親父特製の野菜マシマシラーメンだった。
元来が口下手な親父と、テレビで野球見ながら黙ってラーメンをすすった。
親父「…うまいか?」俺「…うん。」親父「…そうか。良かった。」俺「…うん。」
この6月で親父が死んで一年になる。
今日の昼飯はサッポロ一番みそラーメンにした。
親父が作ってくれたのには及ばないけどな。