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「当時の僕はプロのレベルについていけないと焦りを感じていたので、オシムさんに『居残りでシュートの練習をやらせてほしい』と直談判したことがあるんです。すると、『巻が今やるべきことはシュート練習ではない』と一蹴されました」
オシムさんは巻さんをこう諭した。
「私が課すトレーニングの中に、巻に足りないものは全部詰まっている。まずは目の前のトレーニングをしっかりやりなさい。練習から100%を出し切りなさい」
この言葉が、巻さんのプロとしての原点となった。居残りでシュート練習ができるのは、まだ余力を残しているからだと気づかされたのだ。
「与えられた時間の中で、自分のすべてを出し切る。今もその感覚が大事だと思っています。あとは次の日に備えて、休養したほうがいいんです」