「それでも、ここにいる理由」
応援というものは不思議だ。
勝つから好きになるわけじゃない。
強いから離れないわけでもない。
もしそれだけなら、もっと簡単だったと思う。
上手くいく時だけ喜んで。
上手くいかなくなったら距離を置いて。
それで済んだはずだ。
だけど、そうじゃない。
気付けば生活の中に入り込んでいる。
試合の日程を中心に予定を考える。
週末が近づけばそわそわする。
勝手に期待して。
勝手に不安になって。
勝手に一喜一憂する。
誰に頼まれたわけでもないのに。
それでもやめられない。
好きという感情は理屈では説明できないらしい。
うまくいかない時ほど思う。
なぜこんなに気になるんだろう、と。
なぜこんなに心を動かされるんだろう、と。
だけど答えはいつも同じだ。
大切だから。
ただ、それだけだ。
人生にはたくさんの時間がある。
仕事をしている時間。
学校へ行く時間。
家族と過ごす時間。
一人で考え事をする時間。
その中で、心の底から何かに夢中になれる時間は意外と多くない。
だから私は感謝している。
心から熱くなれるものがあることに。
声を枯らして応援できることに。
見知らぬ誰かと喜びを分かち合えることに。
悔しさを共有できることに。
それは当たり前ではない。
年齢を重ねるほど、そう思う。
何かを本気で好きになることは簡単じゃない。
本気で期待することも。
本気で信じることも。
だからこそ、その感情を持てること自体が幸せなのだと思う。
これから先も、きっと思い通りにならない日はある。
願った通りにならないこともある。
だけど、それでいい。
全部が思い通りだったら、きっとこんなに夢中にはなれない。
だから今日も思う。
ありがとう、と。
心を動かしてくれて。
週末を特別なものにしてくれて。
日常の中に楽しみを作ってくれて。
そして何より。
何度でも「信じたい」と思わせてくれて。
その理由だけで十分だ。
これから先もきっと変わらない。
また期待する。
また夢を見る。
また信じる。
その繰り返しの中にいることが、案外悪くない人生なのだと思う。