期待に応えるいい男
クラブハウスロビーの風景
フロント「塩沢さん、先日の試合はナイスゴールでしたね。お疲れ様でした。」
塩沢「おう、やっと試合に出れたし、すぐ点取れてよかったよ。」
フロント「それでですね、実はスポンサーさんから問い合わせがきてまして・・・。」
塩沢「うん?なんだっけ?」 軽く血の気が引いていくのを塩沢は感じていた。
フロント「シャツインの件ですよ。やっぱり入れてないとだめですか?」
塩沢「いや、そんなことないけど・・・。」
フロント「スカパーのハイライト映像見るとわかるんですけど、入れてますよ、完璧に。」
塩沢「あぁ そう?そうだっけ・・・。俺、ちょっと急いでるからこれで帰るわ。」
フロント「交代でメインスタンドに背中を向けてたときばっちりです。ネット上でも見れるし。スポンサーさんには適当に言っときますけど、やっぱり契約があるんで…。」
フロントが言い終わらないうちに塩沢は小走りに駐車場へ向かった。そしてドアのところまでくると振り向いてニヤつきながら叫んだ。
塩沢「もっと点取るから大目に見てくれって言っといてよ。」
お約束どおりの男 塩沢勝吾だった。
※すべてフィクションです