738585☆くまっち 2025/07/18 07:31 (iOS15.8.3)
引用、ちょっと長くて、スミマセン
日韓戦の命運を分けた日本代表の先制点は、献身的な大型ストライカーが囮になったことで生まれた。前半8分、MF相馬勇紀が左サイドを攻め上がると、FW垣田裕暉(柏)がペナルティエリア左にフリーランをスタート。相馬が右足に持ち替える頃には相手の3バックが引き連れられてバランスを崩しており、おかげでフリーでクロスを受けられたFWジャーメイン良のボレーシュートがゴール右隅に突き刺さった。
【写真】「かっこいい」「髪真っ白」「色んな意味ですごい」伊東純也があの日本代表ユニフォームを着用
垣田は187cmの上背を持つストライカー。クロスのターゲットマンとして相手に脅威を与えられる存在であるからこそ、囮になった時の効果も抜群だ。「誰かがあそこでニアに走らないとゴールは生まれない。そういった中で走れる選手が走るべきと思っているので、そういった役割ができたことは良かった」(垣田)。同じく先発出場した初戦・香港戦(◯6-1)に続き、黒子役としてゴールに絡んだ。
鹿島ユースからのトップチーム昇格10年目でたどり着いた日本代表の舞台。これまで金沢、徳島、鳥栖への武者修行も経験してきた垣田は、今季の飛躍を遂げた柏での姿勢と同様、「走る部分でどこに行っても負けないという自信がある。プレスに行ったり前で体を張ったり、戦う部分も出していけたら」と献身さを売りにプレーし、ハイプレスやポストプレーのチャンスメイクで存在感をアピールしていた。
初戦・香港戦では45分間、第3戦・韓国戦では65分間とプレータイムは長くなかったが、187cmのフィジカルを持ちながら絶え間なくハイプレスで2度追い・3度追いを繰り返せるのは異質な個性。その価値を活かしたE-1選手権制覇に「普段やっていることができた部分だったり、足りない部分も出て、その中でタイトルを取れたのが良かった」と前向きに語った。
技術や駆け引きが問われる大型ポストプレーヤーは世界的にも遅咲きの傾向にあり、これからが楽しみな存在。垣田自身も「いま自分がやっていることは出せたんじゃないかと思う」と今大会のパフォーマンスを振り返りつつも、「でもまだまだ足りない部分も浮き彫りになったので、総括するとまだまだ成長できると感じている」と先を見据える。
試合前日の7月14日に28歳の誕生日を迎え、代表活動中の祝福を受けて「みんな昨日みんなにおめでとうと言ってもらえて、それも含めていい経験、いい思い出になったなと思います」と語った垣田。新たな1年ではW杯に向けた1トップ争いにも食い込むべく、「1タッチの落とし、前を向いてのプレーでもっと精度が高くプレーできると、もう一皮剥けてもう一つレベル上の選手になれるんじゃないかと思う」とテーマを持って成長を誓った。