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しかも始まりは、営業訪問でも広告出稿でもなく、「サッカー教室」だった。
2024年、大分トリニータは台湾・台中市で小中学生約120人を対象にサッカー教室を開催し、アジア戦略を本格始動した。
その後も指導者講習や育成年代への指導を継続し、2025年には台中FUTUROと業務提携、さらにWAGOR国際学校との提携で現地スクールも開設した。
こうして現地で信頼関係を積み重ねる中で、ドローン関連企業のCRG昶瑞機電との接点が生まれ、2026年にはJリーグ初となる台湾企業のユニフォームスポンサー契約につながった。
スポンサー契約だけを見ると一瞬の出来事に見える。
でも実際は、約3年間の地域活動の積み重ねが土台になっていたわけだ。
なんでこの流れが生まれたんだろう。
・最初からスポンサー営業を目的にせず、「地域に価値を届ける活動」から関係を築いた。だから商談より先に信頼ができた。
・サッカー教室や育成支援は、一度きりのイベントではなく継続事業。接触回数が増えるほど、地域のネットワークも自然と広がっていく。
・クラブと企業が「広告を出す・出してもらう」の関係ではなく、大分県の地域課題や産業発展という共通テーマでつながった。
・CRGは日本市場への展開、大分はドローン技術への関心という、お互いの事業戦略が重なったことで、スポンサー契約が”目的”ではなく”結果”になった。
・海外展開も、大きな投資より「小さな信頼を積み重ねる仕組み」の方が再現性は高い。この事例は、その可能性を示していると考えられる。
スポンサーは営業で獲得するものではない。地域やコミュニティに価値を出し続けた先で、「一緒に事業をやりたい」と思われた時に生まれる。
「この人と長く組みたい」と思われる価値を、地域やコミュニティへ積み重ねられているだろうか。