26715☆ああ 2016/08/02 22:32 (re)

ザック就任当初の守備は凄かった、というか驚いた。岡田ジャパンではハイパワープレスで前線から追いかけまくって、体力的に大きな負担があった。正直、とてもじゃないが90分持たせるには無理があると思ってたけど、当時の日本サッカー界には、それ以外の手段はなかったからね。がんばれと言うしかなかった。
その跡を継いだザックは、チームをコンパクトに仕上げる。そして、ボールホルダーをチームワークで追い込み、出し手と受け手に巧みなプレッシャーを掛けることにより、出しどころを失わせミスを誘っていた。なんとも効率の良い戦術。
必死になってプレスを掛けなくても相手が自滅してくれたからそれまでの負担が軽減され、攻撃に力を注げるようになった。当時、守備の苦手な香川や守備を好んでしない本田などが水を得た魚のように輝き出したよね。
守備のチームから攻撃のチームに変貌を遂げたことで、多くのサポーターは、日本人でも世界と闘えると勇気を抱いたはず。
あの頃、ことごとく相手がミスを侵す様を見て、守備の概念がガラガラと崩れ落ちたよ。まあ、それでも４年経つうちに前線からのプレスも必要になったけど、就任当初はホントに驚いた。
アジアのライバル達も日本の攻撃力には手を妬いたと思う。守備が安定したお陰だね。攻撃力を上げたくば守備力を上げろ、それだけ守備というものはチームの基礎なんだと思う。
協会はザックから何を学んだんだろう。ハリルは時々、Ｊのクラブ関係者を呼んで勉強会のようなことをしてるみたいだけど、今さらながらザックの時もやって欲しかったと思う。
イタリア人の守備戦術を日本に落とさずに帰してしまったのは、あまりにも勿体無い。そのザックは今、プレミアからお誘いが来てるとか。
サガンがイタリア人指揮官の下でどんどん昇って来たけど、協会はそういうところをちゃんと集積したほうがいいよ。いつかは日本人監督を試すつもりだろうからね。