253284☆吾郎 2018/11/04 18:06 (none)
マネジメント力が皆無と言われていますが、中野さんが考える城福監督のマネジメントは以下の通りです。
監督の仕事は戦術の構築だけではない。むしろそれ以外のパート、特に選手のマネジメントが大きなウェイトを占める。野上や吉野(スタメンを外された)の例にあるように、城福監督は選手起用で厳しい判断を下しているが、それによって結束が壊れることはない。クラブやサポーターの大きな期待を背負っている川辺駿に対しても、彼が望むボランチのポジションではなく、サイドMFのポジションを与えた。その位置で浦和戦や鹿島戦では見事な結果を出した。だが、磐田戦後に体調を崩して先発から外れた川崎戦で柴崎晃誠が素晴らしいパフォーマンスを見せつけると、若き逸材はベンチスタート。初敗戦を喫したFC東京戦を最後に、彼には先発の機会がない。
貫かれているのは明白な結果主義。監督の判断で「やれる」と見た選手を使い、課題がストロングを上回ってしまった選手は使えない。起用法が至ってシンプルに整理されてブレがないから、使ってもらえない不満はあったとしても「どうしてなのか」と考えることはない。例えば馬渡和彰は試合や練習から「攻撃から守備に戻るスピードが遅い」と課題を汲み取り、改善に向けて努力を重ねている。すべてが明快。それが城福浩のマネジメントだ。