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J1ヴァンフォーレ甲府は6日、最終戦をアウェーで清水と戦う。今季限りで勇退する城福浩監督(53)をはじめ、今季のチームの集大成となる一戦。アウェー戦では異例となるベンチ外選手も清水に遠征することが5日、分かった。まさに、チーム全員で戦い、清水からリーグ戦初白星を飾って、最高のシーズンを締めくくる。
最後まで全員で戦いたい。城福監督の希望がかない、18人のメンバーから外れた選手も、当日午前の練習後、バスでアイスタまで駆けつけることが決まった。今季のアウェー戦では初。これまで同様、総力を結集して清水戦に臨む。
「ここまで皆で戦ってきた。紅白戦では、シミュレーションするため(控え組が)対戦相手になりきってやってくれた。出てる選手だけでなく、けが人も含め、一つの集団。チームとして、団結してきた姿勢をずっと見せてくれている。最終戦、終了のホイッスルは、みんなで聞きたい」。今季最後のロッカールームにも全員で入る。
3年間務めた甲府の監督を退く指揮官は今季最終戦への思いを吐露した。自身にとって甲府でのラスト90分は、今季のチームのラスト90分でもある。「僕の心の感傷は大きなことではない。このメンバーでやれてよかった、と思える終わりにしたい。それには、これまでやってきたことを出すしかない。みんなの思いが充実するために勝って終わりたいなと思う」。
城福監督が、選手、スタッフを思っているからこそ、選手も指揮官に有終の美を飾らせたいと意気込む。負傷離脱中のDF土屋征夫(40)は「城福さんの最後の試合。みんなで行って勝とう。この1年、何もできなかったけど、それでも、いいこと言ってくれたり、よくしてもらった」と言う。
いい時も、悪い時も、信頼関係を築き、イメージの共有化を図った。ピッチで攻守の連動性を表現し、今季、クラブ史上初となる2季連続J1残留を勝ち取った。「集大成にしたいという思いが強い。悔いのない準備をしてきた。我々の最大値を出したい」。清水にはリーグ戦1分け8敗と勝ったことがない。チーム全員で、対清水戦初勝利を奪いにいく。(羽田 智之)