男性 静岡新聞web版
<J1清水・大榎監督辞意>低迷状況、深刻さ示す
(2015/8/ 1 07:17)
J1清水の大榎監督が辞意を固めた。清水が2年連続でシーズン途中の監督交代という異常事態を招いたことは、低迷からの脱却を目指すチームの現状がいかに深刻かを如実に示している。
将来のビジョンが不透明なクラブに、魅力を感じない主力選手が2010年オフ以降、大量に去るなど、チームは基盤から揺らいでいた。補強に本腰を入れたのは、年間勝ち点で16位大宮に1点だけ上回り、辛うじてJ1に残留した昨オフから。低迷の責任が大榎氏の采配のみに帰結するものでないのは明白だ。
1993年のJリーグ開幕から1度も2部降格がない清水の財産は「人材」にある。黎明(れいめい)期からクラブを支えてきた大榎氏は、選手やスタッフからの信望も厚い。“火中のクリ”を拾った同氏の強い要望で、巣立っていった田坂氏らOBやスタッフを清水に戻し、体制の整備は進めていたが、残り12試合。辞任の決断しか選択肢が見当たらないところまで追い詰められていた。