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No.138980
なんで小林がキャプテンなのかというと年齢や実績と言った必然的な要素のほか、吉田達磨新監督の得意とするフォーメーションとも密接に関わっており、チームはそれまで柳下正明前監督が得意とした4-4-2から、より守備的なフォーメーションである4-1-4-1への変更を選択。2016年のアルビはまず戦術的なスクラップから始まることとなる。というのも、それまでの4-4-2から中盤の底、アンカーに1人置く4-1-4-1の導入はパスの上手い選手特にロングパスが出来る選手を配置することが大事であるという点と、2015年に盛大にばれまくったレオ・シルバ選手の弱点の補強。さらには、それに伴うアルビレックスの根本的な問題の解消を意味している。そのうちの1つ、レオ・シルバ選手に関する弱点は彼が得意とし、アルビレックスの根幹にあった戦術であるボールの強烈な刈り取りの際に発生する穴の部分にある。
本来、中央のMFとしてスペースを埋める役割も担っていたレオ・シルバ選手がどこまでもどこまでもボールをとりに行くと、どうしてもバイタルがスッカスカになるという大きな弱点がアルビには存在した。しかし、大抵は刈り取りが成功するか、彼の空けた穴を他の選手が埋める時間稼ぎが出来たため、当初は、このバイタルについて特に問題はなかった。けれど、時がたつにつれ、どこぞの浦和レッズのように引き付けて空けてそこを突くという作業を懇切丁寧に行うチームが出現。そこに、レオ・シルバ選手の急病というアクシデントが重なった結果、アルビレックスは戦術的に完璧に破綻することとなる。その上、レオ・シルバ選手が病気で長期離脱した際に、それまでの戦術以外の戦術がほとんど用意できなかった結果、チームはバラバラに。もっとも、さすがに急性胆のう炎は予見できないため、柳下監督ばかりを責めることはできない。
そういった不運も含め、吉田監督は春のキャンプの際にアルビレックスの目に見える大穴をとっととふさぐことを選択したわけである。
とりあえず、2015年のレオ・シルバ選手長期離脱の際のアルビレックスは、次の攻撃を見越しての緩いチェックに緩いチェイスが基本となっていて、スピードがついた状態でバイタルにパスを通されるとマトモな守備すらできずバッタバタ。とにっかく、小林選手を始めとして軒並み攻撃から守備への切り替えと、ボールを失ったときのチェイス、さらには失点やミスなどで動揺した際の時間の使い方が分からなかった。だめだった。一応は守備的な動きは小泉慶選手がレオ・シルバ選手の離脱中にそれに見合う動きを見せたものの、さすがに、小泉選手他、誰もレオ・シルバ選手のように時間を稼げず、ボールも奪えず、稼いだ時間でゆうゆう中盤の穴を埋められず、そんなチームの壊れた部分を直すことができず、さらには、レオ・シルバ選手以上のチームの精神的支柱となりえなかった。結果、2ヶ月かけてフルボッコ。よく残留できたよなあ。とりあえず、レオ・シルバ選手がいなければ通用しない戦術はいろんな意味で転換点を迎えていた。

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