ああ
No.231779
――どういうことですか? 

鈴木 誰かがえこひいきされていたら、面白くありませんよね。不公平感があると、やる気がなくなります。ずるいことをした方が得をするようなことがあってはなりません。頑張っている者がちゃんと評価される組織にしないと、ずるいことをしたり、足の引っ張り合いをしたり、「あのプロジェクトは失敗した方がいい」と考えたりするようになります。
 頑張った者が報われる組織にしなければ、正常に機能しません。そのためには、見ることが重要なのです。しかもフラットな目で見ることです。
 土曜日に試合があると、クラブは日曜と月曜が休みになりますが、私は月曜の練習には出てきます。ほかに用事があったときは最後までいられませんが、必ず顔を出すようにしています。私が見ている姿を選手に見せることが重要だからです。常に見ているから、私は自信を持って選手の評価ができます。選手は見られているのがわかっているから、私が下した評価に納得します。契約交渉でも反論ができません。もめ事があったとき、私のジャッジを受け入れます。フラットな目で正しく評価していれば、規律が高まり、組織は結束し、正常に機能します。

――だから、チームの遠征中も最初から最後までチームと過ごすのですね。

鈴木 遠征中は食事もずっと一緒です。そして、見ています。ほかのクラブの強化責任者は「試合に間に合うように行けばいいじゃないですか。何しているんですか。ヒマでしょう」と言います。「満さん、何しに来たんですか」「見ているだけでいいですね」と冗談で言われることもあります。
 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で海外に遠征するときは、空港での荷物運びを用具係だけに任せず、選手もコーチも一緒にやります。そういうときも私は選手の様子を見ています。運ばずにいる選手がいたら、みんなの前で叱ります。「みんなの前で」というのが重要で、そうすれば、しっかり役割を果たしている選手が自分は評価されていると感じます。
 単純なことですが、こういうことにも気を使って強い組織をつくっていきます。選手を集めてチームを編成するのは私の仕事の3割だと思っています。あとの7割はいかに有効な人間関係をつくって組織のポテンシャルを発揮させることです。チームを編成したら仕事は終了、あとは監督に任せる、ではないのです。【集中提言1週間・鈴木満さんインタビュー】

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