1267346☆静鹿 2023/10/24 15:29 (Chrome)
男性
回顧と補足
鹿島はかつて@(一戦必勝)のベクトルのみやり続け、結果を残してきたクラブでしたが
サッカーそのものがシステマチックに体系化されていく世界的な流れの中
本格的にA(戦術強化)に取り組み続け花開いた川崎や横浜Mに敵わなくなり
若手の欧州行きが早まる中で個の質も保てず、
タイトルが遠のいて行くばかりで方向転換を迫られたのはご存じの通り
そんな中ザーゴはまさにAを目的として呼んだ監督でしたが
最初の躓きを含め結果が伴わない内にフロントの介入もあって
@の割合を大幅に増やさざるを得なくなり
最終的には従来の@メインのチーム作りになっていき
解任されるに至るまで、戦術的な蓄積は余り得られなかった
相馬さん経由後のレネについては初の欧州監督ということで
改めてAに着手するのかと思いきや、むしろゴリゴリ@方針で
頼りの綺世の渡欧あたりから大きく瓦解し、見る影もなく空中分解
そもそもオーダーをしていなかったと思われ、やはり戦術的な蓄積はなし
レネへの不信感でボロボロになったチームを
シーズン途中から引き受けた岩政は、チームを再構築する中で
カップ戦タイトルを失い、文字通り敗戦処理の数ヶ月だった
今年は心機一転キャンプから戦術的なアプローチを実践していくも
前年までに蓄積のほぼ無いチームは練習試合で格下に惨敗を続け
シーズンイン後もなかなか実践できずに神戸に大敗し方向転換を迫られた
そこからの急浮上や、やり方がバレてからの失速は記憶に新しいところ
目指す「臨機応変」スタイル完成はまだまだ遠そうですが
練習試合等の結果・内容を見ても、キャンプの頃とは大きく見違えてた
その「進歩・進捗」が早いのか遅いのかは評価が分かれる所でしょう
私は許容範囲内だが、そうではないという人が居るのも理解する
戦術を落とし込むことについてだけなら、
経験もあって岩政より長けた監督は他にも沢山居るのかもしれない
ただ、この鹿島と言う特殊なクラブを理解し
傍目には無謀でしかない「二兎追い」を当然の様に迫られる環境も受け入れ
文句を言わず実直にアプローチを続けられる監督はそう多くは無いと思います
彼が成し遂げられなかった事を挙げるのは簡単ですが
戦術水準が上がった今のJリーグで、少し前まで勝っていたが故に
その面で大きく後れを取った鹿島を引き上げるのは容易なミッションではない
確かに目標のタイトル獲得はできなかったが、
現在地的にそれは「あわよくば」という冠詞が必要な話だったし
冷静に事実を見つめれば他に比べ「質」と「蓄積」に劣っている鹿島が
ただ「妥当な結果」に落ち着いたに過ぎない
奪冠の為には臥薪嘗胆の期間をまだまだ続ける必要があるし
その船頭として岩政監督での「進歩」を止めないというのは
今の鹿島に必要な「我慢」であると思います