No.186100
常勝軍団が、その輝かしい歴史に新たな1ページを刻んでいる。鹿島黄金期、再来の予感だ。
前身の住友金属時代からクラブを見続ける強化責任者の鈴木満常務(59)が手応えを口にした。鹿島は2007年、08年、09年にかけてリーグ3連覇を達成。「あのときの雰囲気が今のチームに出てきている。石井(正忠監督)も(小笠原)満男も伝統をつなごうとしてくれている」とうなずいた。
現在所属する選手が歴史をつくっていくのは、もちろんだ。だが、このチームは「家族」。家を出ていった選手も常に“兄弟”を気にかけ、ふとしたときに“わが家”へ戻ってくる。
第1ステージ優勝が決まる福岡戦(6月25日◯2−0)の際、鹿島OBでブンデスリーガでプレーする2選手が“帰郷”。DF内田篤人(28)=シャルケ=とFW大迫勇也(26)=ケルン=がスタンドで、後輩たちの栄光の瞬間を見守った。
右膝を痛め、昨年手術を受けた内田(シャルケ)は慣れ親しんだ“家”でリハビリも行った。当時右膝の靱帯(じんたい)を痛めていたFW土居聖真(24)とともに苦しいリハビリにも前向きに取り組み、励ました。土居は「篤人さんと一緒だと(テンションが)変になるんですよ(笑)。『まだいける。もっと〜』って。でも、おかげで筋トレが好きになりました」と苦しい時間を笑顔で乗り越えた。
クラブに戻ってきた柳沢敦コーチ(39)や中田浩二クラブ・リレーションズ・オフィサー(37)がそうだったように、海外へ飛び立った内田も大迫もやがて鹿島へ戻ってくるだろう。そのときは、土居やFW鈴木優磨(20)が欧州で挑戦しているかもしれない。
2016年も残りわずか。ことしを締めくくるクラブW杯と天皇杯だ。サポーター、選手、スタッフ…。「鹿島ファミリー」は一致団結し、年内最後の大会を戦い抜く。(一色伸裕)
