No.228800
重要なのは、あの瞬間に、誰に対してどういう発言が実際にあったのか、だ。
しかし、残念ながらその部分は明らかにされなかった。レオ本人は「くせーんだよ」という言葉と「死ね」という言葉が発せられたと主張していたが、リーグの発表では侮蔑発言があったことを認めただけ。
また、浦和レッズから発表されたコメントを読む限り、“弊クラブ所属選手の森脇良太と鹿島アントラーズ小笠原満男選手の間で発生しましたトラブルにつきまして”となっており、レオに対する発言ではなくあくまで小笠原に向かった発言ということで処理されたように見える。
発言自体が、小笠原に向けられたものなのか、レオに向けられたものなのかで問題も大きく変わるだけに、Jリーグには、発言内容は明らかにできないまでも、誰に対する発言だったのかについては明言して欲しかった。
そこをうやむやにしたままでは、単に小笠原がことを荒げただけの印象を残してしまう。この結末はほんとうに残念だ。
「死ね」という言葉の是非は論ずるまでもない。今回は、なぜ「くせーんだよ」という言葉を森脇選手が選んだのかが大きな争点だったように思う。“鹿島の選手に囲まれ唾がかかったから”というのが苦しい言い訳であることは映像を見ることでも明らかだ。
ただ、森脇側の聴取は2時間近くにも及んだようだが、「覚えてない」と言われてしまえばそれ以上の追求は難しいだろう。試合中の興奮状態で起きた出来事であり、それも致し方ないのかと思う一方で、小笠原に「どのタイミングでどういう言葉が発せられたのか覚えているのか?」と聞いたところ、詳細は話したがらなかったが問いには首を縦に振っていた(スポーツ選手の記憶力には改めて驚かされる)。もし、森脇がレオの肌の色を見てその言葉を選んだのだとすれば、国際ニュースにもなりかねない大問題だった。
それでも今後重要なのは、最初に小笠原が主張していたように、これまで繰り返されてきた愚行を終わらせることにある。詳細が明らかにすることで今後のマイルストーンにできたと思うが、いままで隠れていたものが表沙汰になっただけでも十分な効果があるかもしれない。二度と同じことが繰り返されないことを願うばかりだ。