今から遡ること1年、2016年11月3日。もがき苦しみ続けていた、あの時――。公式戦4連敗という暗闇に迷い込んだアントラーズは、不穏な雰囲気とともに2ndステージを終えた。最終節の神戸戦、0-1。怒号とブーイング、悲痛な叫びが聖地を覆う中、西はピッチの中央に立った。ホーム最終戦セレモニーは、後に待ち受けるタイトルマッチの日々へ出港する儀式でもある。「皆さんのおかげで、今年も戦うことができました」。感謝の思いを紡ぐ中、スタンドから痛烈な声が響き渡った。「優勝できると思ってるのかよ。やることをやってから言え」。選手会長は確固たる決意で受け止めた。そして鋭い眼光とともに、言い放った。「絶対に、僕らは勝てると思っています」と。栄光の日々は、この一言から始まった。
「一発勝負はアントラーズが得意とするところだから」とカメラの前で言い残し、カシマスタジアムを後にした西。その言葉を総力戦で証明し続けたアントラーズは、元日まで続いたノックアウトマッチを戦い抜き、2つの星を刻んで2016シーズンを駆け抜けた。12月3日、埼玉の夜に魂の90分を演じた後、背番号22の目には熱いものが込み上げていた。決意と覚悟を結果で示した、万感の思いがあふれていた。
「毎年成長していかないといけない。個人もチームも、右肩上がりで行けるかどうか。絵馬には“感動”って書いたんだけど、年末に刺激を受けて、自分たちも感動しながら試合をすることができた。そういう戦いをしたいし、見せたいと思う」
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