今年2月、極寒の宮崎。つかの間の充電期間を終え、新たなる戦いへ照準を合わせる西が見据えていたもの――。その原点には、世界との激闘がある。栄光の日々に刻まれた、忘れ得ぬ記憶がそこにはある。昨年末のクラブW杯、各大陸王者との4連戦は、進化を続けるフットボーラーに大いなる刺激をもたらすものだった。「日本以外の国のクラブとの対戦を楽しめているし、戦いながら成長できていると感じている」と充実の時を過ごし、そして頂点に立てなかった悔しさを胸に宿した。「追い詰めたと言っても、負けたわけだから意味がない」。そう言って、決勝の地を去った背番号22。ただ、“白い巨人”を相手にしてもなお、不敵に、冷静に、そして鮮烈に「西大伍」を表現してみせた姿は、アントラーズファミリーの誇りだった。だからこそ、皆は叫ぶ。誇りと信頼を、高らかに歌い上げる。「俺たちの大伍」と――。
「大伍は攻撃にフォーカスして評価をされていると思うが、個人的には守備のレベルも高く、質が高いと思っている。一人での守備も、グループでの守備もそう。攻撃ではチームを落ち着かせてくれる」と、指揮官は全幅の信頼を語っていた。鹿のエンブレムを纏って迎えた7年目、押しも押されもせぬ不動の地位を築き上げた西は今、次なる栄光だけを見据えている。残りは3試合。「全力を尽くす」。シンプルな言葉に決意を込めた。
カシマの空に決意を響かせてから1年。円熟と進化の日々を突き進む背番号22は今日も、フットボーラーとしての己を鮮やかな色彩で表現し続ける。「アントラーズはタイトルが懸かった試合を全て獲るつもりで挑んでいる」。勝利を、そして感動を――。俺たちの大伍が聖地のピッチを走り抜けたその先に、歓喜の瞬間が待っている。
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