No.271090
「周りから『順調だね』と言われますけど、スタメンで出たジュビロ磐田戦も0−3で負けていますし、決して順調だと思っていません。それに1年目が良いからと言って、将来が決まった訳じゃない。1年目が良くても、2年目、3年目で出られない選手も沢山いるし、自分もそうなる可能性はあると思います。
先のことは今考えても分かることではないので、とりあえずその日の練習、次の日の練習をやることしか考えていません」
モンゴルに旅立つ直前の成田空港で話を聞いた時、彼は今の自分をこう分析し、浮ついた気持ちは一切無いことを感じさせてくれた。
高校時代は無名の存在と言ってよかった彼が、強豪・鹿島においてルーキーとは思えない堂々たるプレーぶり、そしてこうした冷静な受け答えをする姿に、多くの人が驚いたことだろう。
もしかしたらそんな彼のキャリアを「シンデレラストーリー」と呼ぶ人がいるかもしれない。
しかし彼がずっと歩んで来た道は、分かりやすいエリート街道や栄光の道などではなく、高校時代から変わらない「日々の練習」という地味な道程だったのだ。