もう1つ、鹿島が強さを継続する理由を感じる場面もあった。試合終了後、MF三竿健斗(21)はMFレオ・シルバ(31)に抱きかかえられなくては整列できないほど泣き崩れた。昌子もあおむけに倒れ、自力では立ち上がれない。その姿に苦言を呈したのは、ヤマハスタジアムのアウェー席をアントラーズレッドに染めたサポーターだった。健闘をたたえる拍手、もしくはV逸のブーイング。それは普通。私の耳に届いたのは「ピッチの上で悔し涙を流すな。情けないぞ。それでも鹿島の選手か」「悔しがる時間があるなら、次への準備をしろ。プロだろ」「悔し涙は、来年のうれし涙にとっておけ」。厳しい言葉だが、的を射た愛のあるムチ。傷をなめ合うような甘さなどなく、常に優勝に挑む姿勢。サポーターが心が折れた選手を立て直す。鹿島のクラブ関係者も「我々もその通りだと思った。選手も我に返ったと思います。こういう積み重ねが、このクラブの強さの基礎になっているんでしょうね」と話していた。
来季がACLを含めた、史上初の「4冠」に挑む。私は今季限りで鹿島を担当を離れるが、心の強さを増した「20冠」を、来年は楽しみに待ちたいと思う
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