ああ
No.279931
ジーコがボールに唾を吐きかけたのは93年のCS第二戦。相手はヴェルディ川崎。
人気実力ともに備える当代きってのスター軍団。こちらはジーコがいるとはいえサポーター以外は誰もステージ優勝なんて予想していなかった片田舎のクラブ鹿島アントラーズ。
Jリーグ側にしてみれば初年度の優勝者にはヴェルディこそがふさわしい、ヴェルディになってもらいたい。
そう考えていると思われてもおかしくない状況だった。大体、二戦とも川崎に近い国立で開催。
あの当時はまだカシマのキャパが狭いからといっても二戦ともヴェルディのホームのような国立でやるのはおかしい。
まぁその事については百歩譲ってもですね、二戦目に笛を吹いた主審高田静夫は読売サッカークラブのOBなんだそうだ。なんだそりゃ。
シーズン中からあった審判や協会側への積もりに積もった不満や怒りが最後に爆発してしまった。
ジーコは現役時代、審判の判定に抗議して退場したのは後にも先にもこの一回きりのはず。
ジーコの怒りや悲しみは心中を察するにあまりある。
嗚呼、ジーコ。
後に鹿島の関係者によると、ジーコは友達であるボールに唾を吐きかけたことを大変後悔している様子だった。と、話している。
そうだよなぁ、審判にやってやりゃあよかったんだ。
あの当時のJリーグにしてみれば、お前らJリーグ初年度に加盟させてやっただけでもありがたく思え!田舎もんが出しゃばってるんじゃねえ!ぐらいの話だろう。

俺はショックを受けた。当時から鹿島のファンであった俺はあの試合をTVで見ていたのだが、あのジーコがあんなことをするなんて…。そして判った。これから始まるこのプロのサッカーリーグという世界は生半可な甘っちょろい正義や常識だけでは通用しない、人間社会の光と闇を映し出す、綺麗ごとだけでは勝ち残れない、厳しく、それだけに勝つことの意味が大きい世界なんだということをジーコから教わった。


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