ああ
No.285046
また、柴崎岳がスペインに渡った昨季、鹿島はどうやってボールを前に運ぶのかを課題としていた。そのなかで西が務めた役割は大きく、西のパスから攻撃が始まっていたと言っても過言ではない。今季開幕当初、その西を欠くことが決定的である以上、同じくボールを持てるタイプの内田にかかる期待は大きい。
 
 欧州からの帰国は“都落ち”の印象を与える。しかし、内田にかかるプレッシャーの大きさは計り知れない。2シーズンもほぼプレーしていない選手を鹿島以上に温かく迎えるクラブもないだろうが、内田も期待に応える自信がなければ戻ってこないだろう。
  
 内田が縦に速いだけの選手ならJリーグでも活躍は難しいかもしれない。確かに、清水東から加入したばかりの頃は、スピードを生かした突破が一番の武器だった。しかし、すぐに鹿島だけでなく日本代表でも欠かせない選手へと成長を遂げたのも、シャルケでも何度も怪我でポジションを失いながら最終的には奪い返してきたのも、彼が非常に賢い選手だったからだ。大怪我を負った右膝はすでに完治している。あとは、体をアジャストしていくだけで、その時間をどれだけ短くできるかの勝負となる。
 
 ところが、内田は賢いだけの選手でもない。時に賢さは楽な道を提示する。無駄な動き、無駄な走りを少なくするだけでなく、先が見通せるだけに努力も無駄に感じさせてしまうことがある。内田がそれだけの選手ならとうの昔に引退していただろう。
  
 欧州チャンピオンズリーグで活躍できたのも、怪我を負いながらW杯ブラジル大会で孤軍奮闘できたのも、2年もの長い期間、孤独な戦いを続けることができたのも、彼が並みの精神力でないことを示す。
 
 古巣への復帰は決して楽な道ではなく、大いなるチャレンジである。

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