No.339634
こうした類の耳障りのいい小さな嘘を並べれば、少しは受け取られ方をコントロールできるのかもしれない。しかし、正直に自分の気持ちを言葉にするのが昌子源だ。
だからこそ海外への興味を隠さず、同時にもう一つの思いも口にする。
「鹿島をもっと強くしたい」
それもまた嘘偽りない正直な気持ちた。
もし、小さな嘘を重ねる人物の言葉だったら、こんなにも素直に受け取ることはできないだろう。
とはいえ、まずはセレッソ大阪戦である。ロシアとはまったく違う湿度の高さはかなりしんどいようだ。「敵はレイソルだけじゃなかった」と振り返った。
また、周囲の期待は、これまで以上に強く、ちょっとしたプレーでも拍手が起きる。そうした状況の変化は望んでいたはずだが、こそばゆさもあるのだろう。「プレーしづらい」と苦笑いする。
「これでセレッソ戦でボロボロだったら、またボロカスに言われる」
注目度の高さはかつてないほどだろう。一つのミスも許されない状況と中2日の厳しい連戦に、昌子は気を引き締めていた。