536797☆ああ 2019/11/20 06:02 (iPhone ios13.2.3)
アントラーズのチームキャプテンは、実は歴代で5人しかいない。Jリーグが産声をあげた1993シーズンのMF石井正忠を初代に、1994シーズンから2代目のMF本田泰人が13年間も務めた。2007シーズンのFW柳沢敦をへて、2008シーズンからは小笠原が11年間担ってきた。
しかも、チームキャプテンに就任したときの年齢を見れば、石井の26歳に始まり、本田が25歳、柳沢が29歳、そして小笠原が28歳。3月で31歳になる内田は最年長であり、加えてドイツから帰国して再びアントラーズのユニフォームに袖を通すまで、実に7年半もの空白期間があった。
実際、復帰した直後の昨年1月には、ちょっぴり戸惑い気味にこんな言葉を残している。
「若手がかなりオレにビビっているみたいだね。ランニングしていて周りをみたら誰もいなかったこともあったし、何か距離感があって寂しい感じがしたけど、そんなにベタベタする必要もない。ある程度のチームワークやコミュニケーションは大事ですけど、ここは仲良しこよしのチームじゃないから」
小笠原の引退を受けて、内田をチームキャプテンに推したのは大岩剛監督だった。現役時代は当時の二強を形成していた、ジュビロ磐田とアントラーズでプレーした経験をもつ46歳の指揮官は、チームキャプテンという肩書きがもつ重さをこう表現する。
「ジュビロで言えば、チームキャプテンは中山雅史さんでした。強いクラブではキャプテンの存在感も大きい。それなりの重さというものが必要となれば、必然的に(歴代のチームキャプテンの)人数は少なくなっていくんじゃないかな、と」
ドイツの地でプレーしていても、内田はプロ人生のスタートを切ったアントラーズの動向を注視していた。インターネットを介して古巣の負けを知ると「鹿島は常に勝たなければいけないクラブ。一人のファンとして『何をしているのか』という気持ちになる」と語ったこともある。
選手生命すら危ぶまれる右ひざの大けがからの復活を期した昨シーズン。リバウンドとも言える筋肉系の小さなトラブルで幾度となく戦線離脱を強いられ、もどかしさを募らせたなかでも見せ続けたチーム愛は、重みと存在感を感じさせるのに十分だった。大岩監督が期待を込める。
「内田には昨シーズンのもどかしさを吹き飛ばすようなパワーを見せてほしいし、若い選手たちには内田の言葉や立ち居振る舞い、経験を含めたパーソナリティーのすべてを感じてほしい。そのうえで、どのように表現していくのか。そうやって伝統というものが引き継がれていくと思うので」
大岩監督が大事な川崎戦やメモリアル的な試合に内田を優遇する理由はコレなんだね。
特別扱いはやめて貰いたい。
しかもまだ怪我がちゃんと治って無いし。