556764☆鹿乃足跡 2020/01/02 10:05 (X1)
外国の童話より
傷付いた鹿の角は、猛牛の角には到底勝てなかった。
瀕死の鹿の前に再び神が舞い降り、翼が生えるという水を与えた。
鹿の体の傷は癒え、細胞のひとつひとつが若返っていった。
鹿が己の角へのプライドを捨てた瞬間、背中に翼が生えた。そして、それと同時に鹿の角は猛牛のように、いやそれ以上に大きく強く、輝き出した。
こらなら、猛牛と正面からぶつかり合える。
そして勝てる。
鹿は若さと自信を取り戻した。
さあ鹿よ。誰よりも高く翔べ。高く、高く....
その翼で........