No.339631
「もし数十億のオファーが来たらもう一度話してみたい」と、海外に傾いた気持ちは残っており、新たな交渉材料がもたらされれば、もう一度、話し合う機会を設けたいと感じている。
そうしたオファーはさすがに来ないと思われるが、移籍マーケットは期限である8月31日まではなにが起きるかわからない。つまらない額なら、はなから移籍する気はないが、鹿島に数億のお金を残して、堂々と海を渡りたい気持ちは残っているのだ。
こう書くと、昌子の気持ちは定まっておらず、フワフワしたままプレーしてると思う方もいるだろう。しかし、そうではないことをすでに彼はプレーで証明した。
「海外に移籍できないからといって腐ってるつもりもない。いまは鹿島の選手。監督に行け、と言われれば全力を尽くします。それをちょっとは証明できたと思う」
柏戦でのパフォーマンスは文句のつけようがなかった。鹿島への忠誠心に変わりがないことを、言葉だけでなくプレーでも示した。
昌子は鹿島とJリーグに強いプライドを持っている。「海外に行かないと成長できない」といわれる風潮にも、そうした一面があることを認めつつも、Jリーグでも成長できる部分があると信じている。
「プロになって7年半。鹿島で学んだことをそのままW杯で出した結果、今回のオファーにつながった」
自分は海外で成長したわけじゃない、鹿島で、Jリーグで成長したんだ、という強い自負を持っている。
このまま鹿島に残れば「なんだ海外に行かないのか」「がっかりした」という批判の声が上がるだろう。代理人の新井場徹も「また海外移籍に失敗した」と言われるはずだ。事実がそうでなくとも、パッと見たときには結果しか目に入らない。
“昌子、鹿島残留”という結果だ。
どんなに悔しくともそれを受け入れ、プレーと勝利で黙らせるしかない。つまり、移籍も試練、残留も試練。待っているのはどちらも試練だ。