309538☆ああ 2023/09/30 22:41 (Chrome)
セレッソの守備(非保持)はハイプレスを積極的に行い、ボールを奪いに行く。
今までの湘南スタイル(キジェ時代、浮嶋時代)だと、こういう相手には後方でパスを繋がず、前線に目掛けて蹴っていた。
今日の湘南のサッカーは今までのものとは一味も二味も違う。
ハイプレスをする相手を後方が引き付けて、フリーの選手を生み出し、そこにボールを供給していた。闇雲に蹴っていた訳では無い。
具体例としては、ゴールキック。富居は前線にロングを蹴らずに、DFにショートパスを送り、繋ぎに参加していた。
GKが繋ぎに参加することで数的優位が生まれる。ハイプレスをかける10人に対して、こちらが11人。
Gkが一人の相手を引き付ければ、味方の誰かが一人フリーになる。
そして、FWに入った湘南の大橋と阿部は縦関係であるため、どちらかが一人フリー。
であるから、今日の湘南は後方で繋ぐことで二人のフリーを生み出していた。
後方の繋ぎではピッチを大きく使い、相手のいないところにボールを供給。
相手のハイプレスを掻い潜り、多くのチャンスを生み出してた。
これを「疑似カウンター」という。
今日のサッカーが湘南スタイルのように思えた方は、この「疑似カウンター」を従来の「カウンター」と区別ができていないからかもしれない。
言葉は似ているけれど、難易度は月とスッポン。
「疑似カウンター」は後方でボールを握るため、非常にリスクが高い。一歩間違えれば、失点。だが、大きなチャンスを生み出せる。
だから、富居も1点リードしてからのゴールキックはロングを蹴っていた。
後方で相手を引き付ける意識はGK馬渡も持っている。
湘南のGKに覚悟が出てきた。
リスクを負わないサッカーはつまらない。これが新湘南である。