5219☆由利本荘市民 2019/09/13 19:12 (Chrome)
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秋田魁新聞の記事(9月13日)
サッカーJ3のブラウブリッツ秋田(BB秋田)が14日でクラブ設立10周年を迎える。クラブが目指すスタイルは少しずつ明確になり、プレー内容も変わってきた。

 「厳しい冬を我慢強く耐える秋田の人たちのように守備は粘り強く。攻撃は夏に県内各地で行われる祭りや花火のように多彩に」。今年3月の開幕戦で間瀬秀一監督はチームのスタイルを言い表した。サッカーを通して「秋田らしさ」を打ち出し、攻撃や得点シーンを多くつくって観客の満足度を上げる。10年かけて編み出した理想とするスタイルだ。

 「一番大事なのは見てくれる人の喜びをどうしたら最大化できるか。その方法を追い求めてきた」と語るのは岩瀬浩介社長。「秋田らしさ」を探求し続けた10年だった。

 TDKサッカー部を前身とするBB秋田は、発足当初はチーム強化は「二の次」だった。クラブは経営難に陥り、経営安定化が最優先の課題だった。強化に本格的に打って出ることができたのは経営が軌道に乗り始めた2013、14年になってから。旧日本リーグの読売クで監督を務めた与那城ジョージ氏を13年に招聘(しょうへい)。同時期に秋田市出身の熊林親吾(現BB秋田U―18監督)を獲得するなどした。

 だが当時のチームは守備的で、攻撃はパスをつなぐことを重視するあまり、ゴールに迫る場面が少なく観客をやきもきさせた。「見ている人を喜ばせることができているだろうか」。クラブはそんな疑問にぶち当たった。

 躍動的で攻撃的なサッカーを目指し始めたこの時期、指揮官となったのが現監督の間瀬氏だった。就任2年目の16年にはアグレッシブにゴールに迫る形が浸透して当時最高の4位に躍進。翌17年にはチームを引き継いだ杉山弘一氏(現JFL・奈良ク監督)の下で、J3初優勝を果たした。

 岩瀬社長は10年かけて築いたものに、さらに磨きをかけていくつもりだ。「勇気を持ってゴールへ向かうプレースタイルで『消極的』と言われる県民性のイメージを変えたい」とも語る。

 ただ追い求めるスタイルの具現化は道半ば。10年目の今季はここまで13位と低迷。攻撃がかみ合わず、得点24はJ3(18チーム)で4番目に少ない。生命線とも言える堅守にはもろさが見られる。

 7日の鳥取戦では怒濤(どとう)の攻撃で4得点しており、さらなる戦術の浸透が待たれる。今季の残り試合は12。ここから10年で築き上げたスタイルの真価を発揮し、大逆転でのJ2昇格の奇跡を起こせるか。
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