CHの補強に関してよくカンテの代わりが必要と言われますが、ターンオーバーを考えるとより優先度が高いのはジョルジーニョの代替だと思います。
トゥヘル就任後のチェルシーでは、ジョルジーニョ + カンテ/コバチッチ の構成がほとんどであり、それぞれに下記の役割を担っています。
【ジョルジーニョ】
〇組立て時の散らし
〇守備時にスペースを埋める
【カンテ/コバチッチ】
〇ボールの預け所/剥がして裏返す
〇縦への推進力
〇状況に応じてプレス参加
〇守備時は対人のアプローチ多め
ギルモアが起用しにくい理由の一端に、攻撃時の特性はジョルジーニョ寄りなのに、守備時の特性が後者寄りであることも挙げられるかもしれません。
実際にジョルジーニョ不在時の試合を並べてみますと、30試合中の6試合のみ。
〇バーンズリー 1-0 カンテ、ギルモア
〇セインツ 1-1 カンテ、コバチッチ
〇マンU 0-0 カンテ、コバチッチ
〇アトレチコ2Leg 2-0 カンテ、コバチッチ
〇フラム 2-0 マウント、ギルモア
〇マンC 2-1 カンテ、ギルモア
このうちバーンズリー戦、アトレティコ戦はジョルジーニョベンチ外。マンC戦も怪我明けだったと記憶しています。
セインツ戦ではコバチッチ、カンテともに前掛りになることが多く、DFとCHの間のスペースを使われたりCB間を埋められなかったりと守備面で失敗。
マンU戦ではカンテにブルーノフェルナンデスをマンマークさせ、コバチッチにプレス参加させ、チルウェルに低い位置を取らせて、CBにカンテの脇をカバーさせる戦術で臨んでいたので例外的な運用。
フラム戦は結果勝ってるけど、フラムが前掛りにならず押し込む時間帯が長かったため中盤の守備負担自体が少なかったという面が大きそうです。
また、アトレティコ戦は1Legで勝っており守備の比重が重く、WBが低い位置を取る時間帯が長く、CBが前に出やすい状態であったためCHの守備負担が少なかった。
マンC戦では相手が大幅にターンオーバーして中盤にロドリ、アケを起用する424みたいな変な状態だったので参考記録感があります。
結論としては、バランスを重視するトゥヘルサッカーにおいてジョルジーニョの役割は見た目以上に大きそうだぞということです。
ジョルジーニョの役割を担えそうな選手を考えますと、ローンバック組にアンパドゥやチャロバがいますので頭数自体は揃うのですが、彼らはCBとして今シーズン起用されてきた選手であり、足元が下手というわけではないですが、比較対象がジョルジーニョですから組立てへの貢献を考えると難しい面もあるかもしれません。
ターンオーバーを加味して盤石な体制を整えるのなら、ジョルジーニョの控えの優先度は高いと思います。
サンチョやハキミの移籍が決まりハーランド、ルカク獲得の可能性が低くなりましたし、ケインはまずチェルシーには売ってくれないでしょうから、ちょっと特性がずれますけどCBも兼ねてライス獲得に動くのありな気がしてきました。