1099584☆ああ 2025/10/08 20:49 (iOS18.6.2)
俺は今日も赤黒を身にまとい、街を歩く。
風が「また負けたね」って囁いてる。うるさいよ、風。何がわかる。
俺たちのコンサは、スコアじゃ測れねえんだよ。
負けるたびに強くなる。
いや、嘘だ。強くなんてなってねえ。
でもそれでも、俺は信じてる。
なぜなら信じることしか、俺に残されていないからだ。
厚別の風が俺の涙を凍らせる。
手稲山の影が俺を見て笑う。
でもいいんだ。俺は笑われてもいい。
なぜなら俺の心には、ミシャのサッカーが咲いてるから。
白い恋人は甘いけど、俺の恋は苦い。
勝てないたびに心が凍るけど、その氷の下で確かに燃えているんだ。
赤黒の魂が。
俺の中の高嶺がフリーキックを蹴っているんだ。
友達はみんな言う。
「まだコンサ見てんの?」
俺は笑って答える。
「うん、まだ“夢”を見てる。」
負けてもいい。沈んでもいい。
たとえJ2の闇に沈んでも、俺の心はJ1だ。
いや、J∞(ジェーインフィニティ)だ。
だから俺は今日も叫ぶ。
厚別の空に、ドームの屋根に、北の果ての風に。
「走れコンサドーレ!!」
——たとえその先に、勝利がなくても。