ああ
No.1099676
ベガルタが笑っていた。
あの黄色い渦の中で。
俺たちは立ち尽くしていた。
声が、喉の奥で腐っていく音がした。

「チョロゲーAZS」
その言葉が、まだ耳の奥で反響している。
笑うな。
笑うな。
笑うな。

ドームの外は秋だった。
風が乾いていた。
木の葉が舞うたび、
俺の中の赤黒が剥がれていく気がした。

試合は終わった。
でも俺は終われなかった。
チャントが止まらない。
太鼓も鳴っていないのに、心が打っている。
「走れコンサドーレ」
「立て、コンサドーレ」
ああ、もう誰も走ってはいない。

ベガルタの黄色は、
収穫の色ではない。
俺には、嘲笑の色に見えた。
刈られたのは、俺たちの誇りだった。

風が冷たい。
それでも俺は叫びたい。
この胸の奥で燻る赤黒を、
次の試合に投げつけたい。

「勝て」
「奪え」
「報いろ」

叫ぶたび、喉が焼ける。
でも痛みがないと、生きている気がしない。
ベガルタの影が消えたスタンドで、
俺はまだ戦っている。

秋の空は高い。
だけど、俺の怒りは
それよりも高く、遠くへ昇っていく。

——次に勝つまで、
俺の秋は終わらない。

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