1118015☆ああ 2025/12/18 23:25 (iOS18.7)
>>1118010
岩政さんは、マネジメントのヒントを得ようと、ビジネス書にもよく目を通すと語る。ビジネスの現場でもマネジメントは現在進行形で変わっている。近年「寄り添う」マネジメントが叫ばれることも多い。
しかし岩政さんは、葛藤を隠さない。
「鹿島アントラーズと北海道コンサドーレ札幌の監督を経験して思うのは、プロの世界でそれが本当に今の時代で勝たせるための組織を作るマネジメントなのか。選手には好かれる。選手はみんな僕に感謝してくれていると思うが、勝たせていない。僕の役割としてそれが正解だったのか。今、自分の中で反省もある」
プロスポーツの世界で「勝つ監督」を見ると、寄り添うよりも強引に引っ張るマネジメントで結果を残していることが多いと感じると岩政さんは話す。サッカーはすぐに結果を出さなければならないスポーツだ。30代にもなれば引退が近づくサッカー選手にとって、20代前半の選手たちには10年程度しか時間が残されていない。「失敗体験を積ませている場合ではない」
長期的なスパンで考えると、成功体験も失敗体験もどちらも重ねながら、少しずつ自分の進める方向を見つけていく、というアプローチもあるかもしれない。岩政さんは「そうした時間が必要だと思うし、この方法で何とか勝たせる監督になりたいと思っているが……本当にそれでいいのかはまだ分からない」と率直な思いを吐露する。
自分のマネジメントの手法や、若手への接し方、言葉の掛け方はもっと改善できると考えているといい「自分もまだまだ積み上げている段階。まさにリスキリング中だ」と岩政さんは話す。
若手育成の難しさ 正解のないマネジメント
プロのサッカー選手は一人一人が個人事業主だ。試合に出さないという決断をするのは監督であり、若い選手は試合に出られないと不満をためる。寄り添う言葉を投げかけても、試合に出さないと決断しているのは監督だ。
岩政さんは、毎日の練習や試合を、映像で何度か振り返ると言う。「できるだけ試合や練習の映像をいろいろな視点で見直して、ちゃんと評価をする。誰が試合に出るべきか、どういうバランスが一番いいのかを分析する」(岩政さん)
そして監督として考え抜いた末の判断だということを、選手たちに分かってもらうようしっかり説明する。その部分は一番大事にしていた部分だという。
岩政さんは「サッカーは、組織の戦い。クラブ全体でどういう方向性でやっていき、現場にどう浸透しているか」と話す。地道かもしれないが組織全体で「チーム」をつくり上げていく。「そうすれば目先だけじゃなくて、中長期で強いチームができる。そういう組織をこれから自分も作りたいと思っている」(岩政さん)
岩政さんは「今も、まだ答えを探している最中」だと正直に胸の内を語る。正解のないマネジメント。その模索は、すべてのリーダーにとっての課題でもある。