No.24133
会見での稲本の印象は相変わらず若々しい少年のようないたずらっぽさであった。優等生発言だけでなく、ユーモアと自信も織り交ぜたコメントは積極性と闘える人間性を感じた。ボランチで勝負したいという本音をちらりと漏らしたが、そうしてほしいと思う。
「昔に比べ前線に出ていく回数が減った」と本人も言うように昔ほどのパワーはない。35歳なら当然だ。その代わり気の利いたプレーとリーダーシップを発揮出来る。ベテランはここぞという時に一刺ししてくれればいい。「小野の人を楽しませるプレーを支えたい」と黒子役をもいとわないという真面目さに、好感がもてた。
湘南ベルマーレに移籍したGK李昊乗(イホスン)の後釜としてC大阪から具聖潤(クソンユン)を獲得した。クはまだ20歳と経験が浅いが、韓国U―21(21歳以下代表)にも選出されている。身長も195センチと能力、将来性を含め、イ同様高いものをもっている。おもしろいところに目を付けた獲得だと思う。
クの加入で今季の札幌のGKは金山隼樹、杉山哲、阿波加俊太を含め4人体制となった。台所事情が苦しいクラブでGK4人は多すぎる。3人でいいが、クオリティーに問題があるのでクをとったということだろう。金山は別として杉山と阿波加がセカンドGKと思うとまだ心もとない。阿波加の成長度合いにもよるが昨季同様、レンタルで他チームへの貸し出しもあるのでは?
昨年12月からスペインに渡って移籍を模索していた古田寛幸。オファーが届かず海外でプレーする夢は今回もかなわなかった。再び札幌でプレーする気があるのだろうか? 本人も相当の覚悟でスペインに行ったはず。クラブ的には戦力として古田を必要としているらしいが、「ダメだったからまたよろしく」とは簡単にはいかないのでは。(平川弘=サッカー解説者、元日本代表)