No.624041
男性
元日本代表のキャプテンで、「闘将」と呼ばれた柱谷哲二は、稀有な指導者キャリアの持ち主である。S級ライセンスを取得してすぐ、J1クラブの監督に就任したのだ。
正確に言うと、オファーが届いたのはS級コーチ養成講習会を受講している最中だった。
それまでの指導歴は母校の国士舘大でのコーチ経験しかなかったが、2001年11月、J1残留を決めたコンサドーレ札幌から、翌シーズンの監督就任を打診される。
「びっくりしたけれど、『やってください』と言われたわけだから、断るという選択肢はなかった。少し悩んで、『ぜひやらせてください』って答えたんだ」
結果は……1勝6敗で最下位に沈み、リーグ7節を終えた段階で途中解任――。
「免許取り立てで初心者マークを付けて、フェラーリに乗ったようなものだよね。思い切りクラッシュしちゃう、みたいな(笑)。監督業について分かってるつもりだったけど、何も分かってなかった。札幌の皆さんには迷惑をかけてしまった」