939564☆ああ 2024/12/12 22:34 (iOS18.1.1)
誰よりも詳細な岩政監督の解説
まず初めに言いたいのは
鹿島で指揮を取った岩政は「鹿島から重いタスクを与えられてたため、他クラブでは目指すサッカーが変わる可能性が高い」ということです
「鹿島から与えられたタスクとは」
そのタスクを簡単に言うと
試合の状況に応じて変幻自在に解決策を見出す、究極のリアクションサッカーを構築することです
「状況に応じて攻め方を変える戦術」
そのタスクに向き合うにあたり
相手が前から取りに来ないならビルドアップで押し込む。相手が前から取りにに来たらロングボールでひっくり返す。
この戦術を一から構築し、岩政鹿島の軸としました。
そして、この戦術自体はそこそこ機能していました。
「戦術がそこそこ止まりだった理由」
ここは単に個人のレベルが低かったからです
一例ですが、そんなハイプレス来てないのに、プレッシャーを恐れて簡単に蹴るDFや、ボールを受けても前を向けないボランチがいてはビルドアップは成立しませんよね。
そして個人レベルのUPまで指導する時間は足りませんでした。
「ゴールを奪う形を提示できなかった」
戦術がうまくいって成せるのは相手を押し込める所まで。クロスに対しての入り方くらいで、どうやって最終ラインを崩すかの構築ができませんでした。
「強度と運動量を損なった」
戦術的・配置的な面を重視し、強度と運動量を損ないました。プレス時の奪取力、カウンター時の切替速度、敵を追い越すアクションの数など、多方が弱体化しました
またこれに伴いDFライン設定が自ずと低めになってしまいました。
「セットプレー指導は良好」
そのままです。攻守ともにセットプレーは良く指導されてたと思います
「基本指導に守備はあまりなかった」
試合直前に敵のスカウティングに応じて守備の狙いを共有したり、試合後に守備課題の共有はしますが、チームのベースとしての守備戦術練習はあまり取り入れませんでした。
「選手への愛が強い」
選手の個人のストロングを活かしたいという思想が強いです
それは美徳なのですが、弊害がありました。
試合に出れるための基準が無くなることです。
練習は個性のアピール合戦となります。そしてチームとしてのサッカーの形が不明瞭になりました
「最後に」
岩政が鹿島で目指すサッカーの形は壮大すぎて、結果として不明瞭なものとなってしまいました。
かと言って例えばマッシモフィッカデンティみたいにシンプルな指導では、すぐ構築できるけど天井の低いサッカーになってしまいますし、監督って難しいですね。
最後にもう一度言いますが、鹿島で指揮するサッカーと、岩政が目指すサッカーは一致してなかったと思います
柔軟な人であり、監督としてはまだまだ新米です。監督としての成長の余地はかなり大きいお思います。
札幌の地で岩政のサッカーが花開くことを心待ちにしています。