949938☆ああ 2025/01/02 04:30 (iOS18.1.1)
新春インタビュー 荒野、宮澤
――荒野選手、J1だった昨季、主将としてチームを率いていかがでしたか。
荒野 結果を出せない苦しい時期でも、選手がばらけることはありませんでした。J2降格となりましたが、自分自身は下を向かずに、常に前を向いて、チームを上向きにしようと意識していました。
宮沢 次の主将を荒野にお願いしたのは、拓馬しかいないからです。札幌が大好きで、一番このチームのことを思っている。アカデミー(下部組織)から育った恩義や札幌で結果を出したい思いがあるのは見ていて感じました。
――2018年に監督に就任したペトロビッチ(愛称・ミシャ)監督は昨季限りで退任し、菅大輝選手、駒井善成選手も退団。節目となった昨季最終節の柏戦は1―0の勝利で締めくくりました。
荒野 ミシャのほか、選手では菅ちゃんや善成の最後の試合ということもあり、寂しさはありましたけど、気持ちの入ったゲームができました。あのドームの雰囲気はサポーターがつくってくれたと思っています。
――コンサドーレらしい、ベストゲームでした。
荒野、宮沢 いやいや全然(そうではない)ですよ。
宮沢 昨季だけを見たらそうかもしれませんが、先制点を奪ってからたたみかけられないところは、自分たちの力不足でした。(J1残留が懸かった)相手も必死で難しい試合でしたが、調子がいい時の札幌だったら、もっとパスをつなげてチャンスをつくれたはずです。
――宮沢選手が交代でピッチを去る際、菅選手に「またやろうな」と声を掛けたそうですね。菅選手はプレー中から涙を流していました。
宮沢 あれだけ一緒にやってきたので、やっぱり寂しいです。また一緒にやりたいです、もちろん札幌で。
――ペトロビッチ監督が残してくれたことは。
荒野 攻撃的なサッカーを札幌に植え付けてくれた点です。それまでは守備的なスタイルでしたが、ミシャさんが来た1年目で感覚が変わりました。ある程度のリスクを負って攻め、得点を取りにいく姿勢は、これまでの札幌になかった部分です。
――就任1年目の2018年はJ1でクラブ史上最高成績の4位でした。
宮沢 あれは四方田(修平)さん(2017年札幌監督、現J1横浜FC監督)が築いた守備のベースがあったおかげです。その守備とミシャさんの攻撃スタイルがうまくマッチし、そのバランスが非常に良かったと思います。
――今季は9年ぶりにJ2で戦うことになります。
宮沢 9年前ですか、かなり昔ですね。当時は、チームのビジョンがしっかりしていて、自分も若く、拓馬らも出てきて、うまくチームがかみ合い、すぐにJ1に上がれました。しかし今のJ2は簡単ではありません。攻守で割り切った戦術を採用するチームもあり、そこで勝ち点を取っていくのは大変です。
――今季の抱負を聞かせてください。
宮沢 監督が変わり、新しいコンサドーレを見せていかないといけないと思います。見ている人に楽しいと思ってもらい、応援したくなるようなサッカーをもう一度チームとしてつくっていきたいです。
荒野 ミシャさんがつくり上げてきたベースを忘れないようにしつつ、新監督の戦術をみんなで理解して、一つになって同じ方向を向いていければ。あとは気持ちの部分で、絶対に勝ってやるという強い思いを持って、応援してくれるサポーターの心に響く試合を一つでも多くしたいと思います。そして1年でJ1に復帰できるチームにしたいですし、J2の厳しい戦いを勝ち抜きたいです。