960235☆ああ 2025/02/14 21:31 (iOS18.3)
J2で再スタートする北海道コンサドーレ札幌は、岩政大樹・新監督のもとでJ1復帰を目指す。新たな戦場となるJ2はJ1と何が違い、札幌はどう戦うべきなのか。データをもとに分析する。
2025年シーズンはJ1、J2とも各20クラブで争う。その最大の違いは観客動員数だ。
J2には浦和レッズのようなビッグクラブがなく、日本代表に名を連ねる人気選手もごくわずか。昨季の1試合あたりの動員数は、J1の平均が約2万人(札幌は約1万7000人)だったのに対し、J2は約7700人にとどまった。
札幌のホームゲームに駆けつける対戦相手のサポーターが減り、さらに話題の選手も少ないとなれば、約3万8000人を収容可能な大和ハウスプレミストドーム(札幌市豊平区)を埋めるのは至難の業と言わざるを得ない。札幌の三上大勝・代表取締役GMも「いかにしてホームゲームに来ていただけるようにするか」と危機感を示す。
ピッチ上でも苦闘が予想される。一般的にJ2のリーグ戦は守備を重視し、相手の強みを消すための戦術が採られることが多く、札幌が掲げる攻撃サッカーが機能不全に陥る危険性がある。前回のJ2時代(2013〜16年)を知るMF荒野拓馬選手は、自戒を込めて「J2の戦いは簡単なものじゃない」と語った。
かつてのようにJ1とJ2を行ったり来たりの「エレベータークラブ」となるか、1年でJ1に返り咲いてとどまり続けるか。25年はクラブの総力が試される1年になる。
新監督は言う。「攻撃サッカーを貫いてJ1に昇格し、『さらにその先へ』という思いで戦いたい」