173198☆ああ■ 2025/06/17 19:50 (Chrome)
愛媛FCは今、決して「谷底からの反転攻勢」の途中にはいない。むしろ、谷底のさらに底を掘り続けているような感覚すら覚える。青野慎也暫定監督の就任からリーグ戦3試合で0勝2分1敗。そして、天皇杯も敗退。
成績面だけを見れば、石丸前監督時代と何ら変わらない。いや、「変化を打つ最後のタイミング」として監督交代を決断したクラブの説明に照らすなら、このわずか3試合でもう“最終カード”が空振りだったことが露呈してしまったとも言える。
クラブはこれまで3度の声明で、「スタイル貫徹」「ゼロベース見直し」「風土改革」「戦術的転換」など、数々の言葉を並べてきた。だが共通しているのは、どれも抽象的な表現に終始し、現実的な修正策や戦術的ディテールへの踏み込みがほとんど無いことだ。
今回の青野体制においても、チームは局面での粘りを見せるようにはなったが、構造的な崩壊(特に前進のビルドアップと守備時の整備不足)には何ら手がつけられていない。
さらに言えば、指揮官交代後、クラブが何を変え、何を目指すのか、声明で語られた以外の“実体”がピッチ上に見えてこない。
そしておそらく、近日中に「第4の声明」が出ることになるだろう。そこで語られるのが、またしても抽象的な「前向きな変化」と「残留への強い気持ち」だけならば、このクラブはついに“言葉に逃げる組織”として、サポーターの信頼を完全に失うことになるだろう。
もはや、「目標の再設定」や「現場への励まし」では済まされない段階に来ている。
問われているのは、「クラブが何を誤り、誰がその責任を負うのか」という極めてシンプルで根本的な問いである。
これ以上“建て直すふり”を続けるのではなく、結果が出ない以上、マネジメントサイドが明確に責任を負い、構造的改革に踏み出すことが唯一の道だ。
それができなければ、現場にどれほど努力と熱意があっても、それはクラブとして「自壊」への道をたどることになる。