100279☆ああ 2023/12/15 09:19 (iOS17.1.2)
愛媛新聞見れない人もいるかもしれないのでご参考まで。
3年ぶりにJ2復帰を決めた愛媛FCは来シーズンに向け、チーム強化を図るべく編成に乗り出しているが、複数の選手から来季契約に関して不満がくすぶっている。
普通に考えれば、J3優勝の立役者となった主力級は来季も在籍する。熱心なサポーターは11月中旬にJ2復帰を決めたことで「来季の編成が早めに始動できるのは大きい」と期待を寄せていた。
だが、複数の関係者によると契約更新で難航が目立つ。石丸清隆監督は「選手はクラブの価値を上げたが、クラブ自体の体力がついてきていない」と指摘する。別のクラブ関係者は「目標の昇格を果たしたのに怒られる」と自嘲気味に話した。
村上忠社長は「優勝したからこそ起きている問題。Jリーグは構造上、カテゴリーが上がると、どのクラブも経験する」と前置きした上で、「J1の控え選手から『愛媛に来たい』との声があり、大枠予算の中で人件費を判断しないといけない」と理解を求める。
スポーツライターの松本隆志さんは「新加入選手のために予算を残しておきたい気持ちは分かるが、まずは今季活躍した選手に報いてほしい。来季残留したとしてもモチベーションに影響する」と危機感を示す。
2021年シーズンのJ3降格でクラブの価値が下がり、多くの中心選手が去った際とは真逆の事態だ。しかし、経営規模で見ると来季以降は決して楽観できない。
Jリーグからの配分金は、昇格に伴い今季の6千万円から1億円になる見通しだが、かつてJ2に割り当てられていた1億5千万円には及ばないという。22年度のJ2クラブの経営規模は平均17億円ほどで、愛媛は半分以下の7億8800万円にとどまっている。
村上茉利江取締役は今季黒字を確保できる見通しを示しつつ「まずは(ユニホームの)胸スポンサーのニンジニアネットワークとして広告費を2倍にしたい。ほかのスポンサーにも約1・6倍にしてもらえるよう働きかけたい」と意気込む。
来季のJリーグは、各カテゴリーを20チームに再編。J2からのJ1昇格とJ3降格が3チームずつになる。上を目指す門戸は広がったが、再び陥落する危険も大きくなった。復帰を追い風として経営規模の足腰を強化しなければ、生き残りは厳しい。