62093☆ジャネコ 2021/12/10 13:48 (SH-41A)
岐阜新聞に少し興味深い記事があったので載せます
0−2で敗れ、昇格と優勝を見せつけられた5日の熊本戦。試合後の会見で、GK桐畑は「(熊本は)ホームで戦った時の選手がメンバーに入っていなかった。相手選手に聞いたら『競争した結果、違う選手が出ている』ということだった」と明かした。そして、先制点を決められたのは大卒ルーキー、2失点目は大卒2年目。若い力に屈した。
翻って岐阜。桐畑はこう続けた。「競争がなかったわけではないが、川西、柏木、甲斐、本田拓さん、俺のポジションを取るために本気で挑んできたやつは何人いたのか」。甲斐は27歳だが、そのほかに名前を並べた選手は30代。チームを支えたのは、ベテランたちだった。
ブレークが期待された高卒3年目の村田は25試合に出場したものの、2得点止まり。大卒2年目の大西は副主将に抜てきされ中心選手に意欲を見せていたが、終盤はベンチ外が続き16試合の出場。松本歩は負傷が痛かったが、4人の大卒新人は、ほとんど試合に絡めなかった。固定された戦力。新しい力の台頭がなく、勢いはなかなか生まれなかった。
5日の試合で熊本は出場した14選手のうち、10人がプロ3年目以下だった。かつて岐阜も率いた大木監督の2年目。主力が流出したが、新卒を中心に補強した。若手育成を進めながらという明確な意思の下、チーム内競争で高め合って勝ち取った栄冠だった。
残念ながら、岐阜は今季もチームの「リセット」が繰り返された。安間監督は1年で退任し、来季の監督はチーム統括本部長兼テクニカルダイレクターの三浦俊也氏に決まった。降格した2019年以降、5人の監督が短期間でチームを去った。異常事態。結果が出ないから代えざるを得ないのもしれないが、監督交代のたびに、志向するサッカーも大きく変わる。スタイルやクラブの方針は一向に見えてこない。
ホーム最終戦となった11月28日、藤枝戦後のセレモニー。マイクの前に立った小松裕志ゼネラルマネジャー(GM)は「どんなにつらい状況でも、どんなにかっこ悪くても、泥くさくても、最後まで戦い抜くチーム、勝ち続けられるチームに向けて編成を含めて取り組みたい」と、サポーターに「約束」した。
来季はJ2から4チームが降格し、昇格争いはより厳しくなる。岐阜にとって、Jリーグ参入15年目となる節目の年。負のスパイラルと決別する1年にしなければならない。