491557☆東京こそすべて 2025/03/15 20:46 (iOS18.3)
長友は典型的な「味方に使われる」選手。
彼の攻撃時の役割はそのスタミナとスピードを活かしてタッチライン沿いを90分間ひたすら駆け上がることで、パスが来ればセンタリングを上げるし、たとえバスが出されなくても「おとり」として相手の守備を引きつけることで、全盛期の代表でいう俊輔や遠藤、本田といったプレイメイカーがプレーしやすいようにスペースを作り出していた。
しかし時が経ち、今では長友本人が言う通り、こうした「とりあえず走っとけばOK」というSBの役割が大きく変わってきた。
よく言われるのが“内側に入る”というもの。俗にいう偽サイドバックだが、攻撃時には中盤のパス回しに参加してゲームを組み立て、ゴール前にも顔を出して決定的なパスやゴールを決めないといけない。
長友は物理的に内側を取ることはできても、そこから先に展開することができない。具体的にはバックパスばかりでボールが循環せず、相手のにリトリートする時間を与える。
本来、偽サイドバックは数的優位を作り前進させるという「目的」を達成するための「手段」でしかないが、長友の場合、内側にいるだけで目的が達成できない。
去年の福岡戦やマリノス戦など、逆サイドからのクロスやこぼれ球に内側に入ってゴールを決めたことはあるが、それはあくまで相手ゴール前での話で、自陣からのビルドアップに中盤と絡んで前進させるシーンは皆無だった。
結果、長友を経由しないでビルドアップをしなくてはならなくなり、「介抱」と言われる左サイドが停滞する。