「もっとひたむきにやらないと、まずいことになる。下の争いに加わってしまう」。主将の中村が試合後にあらわにした危機感が、昨季2位のクラブの苦境を端的に語っている。昨シーズン2勝を挙げたFC東京に屈し、これで6試合白星なし。開幕3連勝から一転、10年ぶりの頂点を狙う横浜Mが泥沼にはまっている。
あまりにもあっさりと先制点を献上した。前半7分。自陣中央で中町、富沢の両ボランチのミスが重なる。ショートカウンターを浴び、FC東京のMF東に詰められた。
22日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で広州恒大(中国)に敗北。日本勢4チームで唯一、1次リーグで姿を消した。「Jリーグで勝って、もう一度あの舞台に立つ」(MF斎藤)。そんな気持ちを全員が抱いていたが、持ち味であるはずの寄せが甘く、球際でも負けた。
「得点を取られてから走り始める」とDF中沢は嘆くしかない。今季は二つのチームを使い分けるターンオーバー制で過密日程を乗り切るはずだったが、中途半端な起用が目立ち、疲労が抜け切れていないように映る。試合後、樋口監督も「試合前にフレッシュな選手を見極めるべきだった」と認めた。
4試合連続無得点と決定力不足も深刻。途中交代に終わった斎藤は「下を向いている場合じゃない」。中村が言う「ひたむきさ」が求められている。