>>1009190
世界のサッカーにおけるルール改正(いわゆる「競技規則」の変更)は、以下のようなプロセスで決定されます。このルール改正の決定権は、国際サッカー評議会(IFAB:The International Football Association Board)
サッカーの競技規則(Laws of the Game)を唯一改正できる組織。設立:1886年(世界最古のスポーツルール機関の一つ)
メンバー構成:イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの英国協会:各1票(計4票)
FIFA(国際サッカー連盟):4票(世界の他のすべての国を代表)ルール改正には、8票中6票以上の賛成が必要。
ルール改正のプロセス
(1)提案の提出
各協会(FIFA含む)は、ルール改正の提案をIFABに提出できる。
提案内容は、試合の安全性、公平性、観客への訴求などに配慮したものである必要がある。
(2)技術諮問パネル(TAP)・フットボール諮問パネル(FAP)の審議
TAP(Technical Advisory Panel):審判やルール専門家による技術的検討。
FAP(Football Advisory Panel):元選手や監督などが参加し、実践的視点で検討。
両パネルで提案の現実性・影響・実用性を検討。
(3)年次総会(Annual General Meeting:AGM)
毎年3月頃に開催。
上記パネルの審議を踏まえ、IFABメンバーによって最終的な採決が行われる。
採択された改正は、通常翌シーズン(6月1日以降)から適用。